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クリニカル・ヒント
体幹筋の等尺性収縮を中心とした腰痛体操
著者: 辛島修二1 宮本隆志2 浦田隆史3 中島恵3
所属機関: 1吉備国際大学保健科学部 2石川県リハビリテーションセンター 3リハビリテーション加賀八幡温泉病院
ページ範囲:P.744 - P.745
文献購入ページに移動Williams体操の目的は腰椎前彎の矯正にあり,この腰椎前彎が腰痛の原因であると伝統的に信じられてきたが,その科学的根拠は必ずしも明らかではない.最近では逆に,腰椎の伸展つまり腰椎前轡の増強が治療に結びつくとする治療法が世界中の理学療法士に知られるところとなった.この議論は,腰椎の屈曲と伸展が髄核の移動にどのように影響するかが重要な点である.本稿の目的はその点にはないので言及は避けるが,画一的な腰椎前彎の矯正が腰痛治療の目的でないことだけは明らかである.
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