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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル30巻11号

1996年11月発行

文献概要

原著

片麻痺患者の体幹機能と歩行能力との関係

著者: 江西一成1 安倍基幸2 緒方甫2

所属機関: 1産業医科大学病院リハビリテーション部 2産業医科大学リハビリテーション医学教室

ページ範囲:P.821 - P.826

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 [要旨]片麻痺患者(91名)の体幹機能と歩行能力との関係,さらに臨床的により有用な体幹機能の評価法を検討した.

 体幹機能として床反力計を用いて坐位保持能力を計測し,その値を入退院時の歩行能力により3群間において比較,また3群間での上下肢Brunnstromステージの関係を検討した.その後,上下肢BrunnstromステージⅢ以下のサブグループにおいて坐位保持能力の比較,2種類の体幹機能評価法(NTPステージ,C-Mステージ)の結果を検討した.その結果,自立歩行の達成には,安定した坐位保持能力が不可欠であること,上下肢運動機能は自立歩行を到達目標にした際の有力な指標であることを確認した.さらに,体幹機能の良否は,重度麻痺患者において自立歩行を到達目標にした際の指標となり,その臨床的評価には姿勢調節を考慮したC-Mステージがより適していることを示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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