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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル30巻12号

1996年12月発行

文献概要

特集 理学療法の展望

理学療法士の社会的位置づけ―その展望

著者: 半田一登1

所属機関: 1九州労災病院リハビリテーション診療科

ページ範囲:P.875 - P.880

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 1.はじめに

 今後の理学療法士(以下PT)の社会的位置づけを展望するためには,今日を知ると共に,これからの政治情勢,社会情勢,経済情勢,医療情勢などに加えて,それらに影響される国民文化の動向をも推測することが必要になる.それくらいPTの業務は社会との相関性を高めてきたし,今後も高まるに違いない.しかし,今日のような複雑で急激な変化のなかで,それらを正確に予測し,PTの将来を論じることは限りなく不可能に近いものがある.今,確実にいえることは,今後も総医療費の抑制政策は継続強化されること,PTの数が飛躍的に増え続けて行くこと,PTの多様化・多元化が猛烈に進んでいくことぐらいではないだろうか.

 しかし,何らかの手がかりを基にPTの将来を予測し,対処すべき方向を探ることは大切なことである.今回は新ゴールドプラン,障害者プラン,そして行方の定まらない公的介護保険制度などを通して,今後の社会的位置づけなどを展望すると共に,PTとしてあるべき基本的な考え方や姿勢などを述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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