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特集 理学療法の展望 21世紀の理学療法―私はこう考える
心疾患運動療法の展望
著者: 山﨑裕司1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
ページ範囲:P.899 - P.900
文献購入ページに移動 本邦においては1978年の心臓リハビリテーション研究会発足以後,心疾患の運動療法は徐々に普及しつつあるが,未だこの分野に理学療法士が参与する機会は極めて少ないのが現状である.しかし,1996年4月1日に心疾患運動療法を後押しする形で診療報酬の改定が行われ,21世紀初頭にはこの分野が大きな転換期を迎えるような予感がしている.そこで,本稿では最近の心臓リハビリテーションのトピックスから21世紀の心疾患運動療法を展望してみたい.
最近のトピックスの中では,診療報酬の改定が何といってもビッグニュースであった.これまで,心疾患運動療法の適応範囲は心筋梗塞発症から3か月以内の患者に限定されていた.しかし,今回の改定によって狭心症,関心術後患者にまで対象が広がるとともに,適応期間も6か月まで延長され,さらに保険点数も490点から530点に増加された.これらの改正は心疾患運動療法の対象患者数を増加させ,結果的に運動療法施設や運動指導者の需要が増大することは間違いなく,理学療法士が心疾患の運動療法に参加するチャンスは拡大するはずである.
最近のトピックスの中では,診療報酬の改定が何といってもビッグニュースであった.これまで,心疾患運動療法の適応範囲は心筋梗塞発症から3か月以内の患者に限定されていた.しかし,今回の改定によって狭心症,関心術後患者にまで対象が広がるとともに,適応期間も6か月まで延長され,さらに保険点数も490点から530点に増加された.これらの改正は心疾患運動療法の対象患者数を増加させ,結果的に運動療法施設や運動指導者の需要が増大することは間違いなく,理学療法士が心疾患の運動療法に参加するチャンスは拡大するはずである.
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