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プログレス
無症候性脳梗塞
著者: 永積惇1 赫彰郎1
所属機関: 1日本医科大学第2内科
ページ範囲:P.125 - P.125
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近年,X線CT,MRI,PET,SPECTなどの画像診断法の開発によって,脳卒中の診断が超急性期より確実になってきたが,これとともに,これまでには典型的な脳卒中発作が認められなかった例でも,小さな陳旧性の脳梗塞や脳出血の病巣が見つかる症例が多くみられるようになった.また1975年,米国のNIDDS特別委員会報告で作成された診断基準でも,症候のない脳卒中(asymptomatic stroke)という診断名が記載されている.すなわち,初めは病理解剖学的な面からとらえられた診断名であった.それが画像診断の進歩によって,臨床面でもとらえることが出来るようになった.今回は,これらの診断・治療・問題点について述べることとする.
近年,X線CT,MRI,PET,SPECTなどの画像診断法の開発によって,脳卒中の診断が超急性期より確実になってきたが,これとともに,これまでには典型的な脳卒中発作が認められなかった例でも,小さな陳旧性の脳梗塞や脳出血の病巣が見つかる症例が多くみられるようになった.また1975年,米国のNIDDS特別委員会報告で作成された診断基準でも,症候のない脳卒中(asymptomatic stroke)という診断名が記載されている.すなわち,初めは病理解剖学的な面からとらえられた診断名であった.それが画像診断の進歩によって,臨床面でもとらえることが出来るようになった.今回は,これらの診断・治療・問題点について述べることとする.
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