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あんてな
物理療法研究会の歩みと今後の課題
著者: 木村貞治12
所属機関: 1物理療法研究会事務局 2信州大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.126 - P.127
文献購入ページに移動 Ⅰ.はじめに
理学療法の臨床場面における患者の訴えの多くに“痛み”が存在します.この痛みに対して我々が対応できる手段として,物理療法の果たす役割は大きいと思われます.しかし,現在の理学療法の体系は,運動療法が偏重され,物理療法が軽視されている傾向も感じられます.そして,そのことは今までの日本理学療法士学会における物理療法に関する演題の少なさからも察することができます.
また,種々の物理的刺激が生体に及ぼす生理学的な影響や,実際の臨床場面における物理療法の選択基準や効果的な使用方法に関しても十分に整理されてはいないのが現状ではないかと思われます.
わが国におけるこのような物理療法の現状に鑑み,物理療法に関する手段,効果,適応,禁忌などについて,科学的側面から物理療法を捉えて検討することにより,物理療法の妥当性,信頼性を明らかにすることを目的として「物理療法研究会」が発足しました.
本稿では,物理療法研究会事務局の立場から,今までの本研究会の歩みと,本年度の活動状況,そして,今後の方向性について述べさせていただきます.
理学療法の臨床場面における患者の訴えの多くに“痛み”が存在します.この痛みに対して我々が対応できる手段として,物理療法の果たす役割は大きいと思われます.しかし,現在の理学療法の体系は,運動療法が偏重され,物理療法が軽視されている傾向も感じられます.そして,そのことは今までの日本理学療法士学会における物理療法に関する演題の少なさからも察することができます.
また,種々の物理的刺激が生体に及ぼす生理学的な影響や,実際の臨床場面における物理療法の選択基準や効果的な使用方法に関しても十分に整理されてはいないのが現状ではないかと思われます.
わが国におけるこのような物理療法の現状に鑑み,物理療法に関する手段,効果,適応,禁忌などについて,科学的側面から物理療法を捉えて検討することにより,物理療法の妥当性,信頼性を明らかにすることを目的として「物理療法研究会」が発足しました.
本稿では,物理療法研究会事務局の立場から,今までの本研究会の歩みと,本年度の活動状況,そして,今後の方向性について述べさせていただきます.
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