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悪性腫瘍に対する患肢温存手術後の関節可動域訓練のポイント
著者: 河村廣幸1
所属機関: 1大阪府立病院整形外科理学療法室
ページ範囲:P.212 - P.213
文献購入ページに移動 1.はじめに
悪性腫瘍に対する患肢温存手術後の理学療法において,筋力や歩行を含む日常動作の分析・訓練などの報告は多くみられるようになってきた.しかし,こと関節可動域についての報告は,訓練を含め意外に少ないようである.
筆者は50例以上の患肢温存手術前後の患者に対し理学療法を行ってきたが,侵襲範囲が広い手術であるため関節可動域の改善に難渋した患者も少なからずみられた.また,一度は改善した関節可動域が再び減少してしまうようなことも,ごく一部の患者であるが経験している.
そこで,臨床上もっとも多くみられる膝関節周囲の患肢温存手術後の関節可動域とその理学療法について,筆者が行ってきた方法とその考えについて述べる.
悪性腫瘍に対する患肢温存手術後の理学療法において,筋力や歩行を含む日常動作の分析・訓練などの報告は多くみられるようになってきた.しかし,こと関節可動域についての報告は,訓練を含め意外に少ないようである.
筆者は50例以上の患肢温存手術前後の患者に対し理学療法を行ってきたが,侵襲範囲が広い手術であるため関節可動域の改善に難渋した患者も少なからずみられた.また,一度は改善した関節可動域が再び減少してしまうようなことも,ごく一部の患者であるが経験している.
そこで,臨床上もっとも多くみられる膝関節周囲の患肢温存手術後の関節可動域とその理学療法について,筆者が行ってきた方法とその考えについて述べる.
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