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クリニカル・ヒント
骨粗鬆症に対する予防的・積極的運動療法の試み
著者: 田中聡1
所属機関: 1香川医科大学附属病院理学療法部
ページ範囲:P.266 - P.268
文献購入ページに移動 1.はじめに
わが国は急速度で高齢化社会へと向かっており,骨粗鬆症に対する関心はますます高くなっている.骨粗鬆症が,骨折による寝たきりや高齢者の腰背部痛の誘因となることはいうまでもなく,理学療法士が運動療法や物理療法を中心に本疾患やその合併症の治療に当たる機会は多い.
骨粗鬆症とは,骨量が減少して骨の力学的強度が低下し,運動支持機構としての働きが破綻した状態と定義されており,その病因は単一ではなく,多岐にわたると考えられている.
骨の代謝に影響を与える因子には,日常生活で不変な内的因子(ホルモン,加齢,遺伝)と,日常生活で調節可能な外的因子(栄養,運動,生活習慣)がある1).骨粗鬆症の治療では外的因子の調節が重要となり,近年,運動と骨動態の関係が注目されている.本稿では骨粗鬆症に対する運動療法について述べる.
わが国は急速度で高齢化社会へと向かっており,骨粗鬆症に対する関心はますます高くなっている.骨粗鬆症が,骨折による寝たきりや高齢者の腰背部痛の誘因となることはいうまでもなく,理学療法士が運動療法や物理療法を中心に本疾患やその合併症の治療に当たる機会は多い.
骨粗鬆症とは,骨量が減少して骨の力学的強度が低下し,運動支持機構としての働きが破綻した状態と定義されており,その病因は単一ではなく,多岐にわたると考えられている.
骨の代謝に影響を与える因子には,日常生活で不変な内的因子(ホルモン,加齢,遺伝)と,日常生活で調節可能な外的因子(栄養,運動,生活習慣)がある1).骨粗鬆症の治療では外的因子の調節が重要となり,近年,運動と骨動態の関係が注目されている.本稿では骨粗鬆症に対する運動療法について述べる.
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