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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル30巻7号

1996年07月発行

文献概要

入門講座 動作分析・1

動作分析の進め方

著者: 高木昭輝1 河村光敏1 吉村理1 奈良勲1 梶原博毅1

所属機関: 1広島大学医学部保健学科

ページ範囲:P.485 - P.490

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 Ⅰ.現状の動作分析への疑問

 動作分析は今日,理学療法を行うには不可欠の検査・評価であると,理学療法士の中では一般的に考えられているようである.日本理学療法士協会教育部が平成6年度に同理事会に提出している「動作分析―学生指導の指針」にも述べられているが,これまでの30数年にわたる日本での理学療法および理学療法士養成教育,理学療法学を標榜するようになったことを概観してみると,これまで動作分析の用語は使用されてきたが,中村隆一,斉藤宏著「基礎運動学」以外では動作分析と運動分析との明確な区別はされてきていなかったように見られるし,動作分析は運動分析と類義に論じられ,使用されてきたように思われる.

 理学療法士養成教育における機能診断学(あるいは検査・測定)の中に,動作分析を基礎的な教育課題として位置づけようとも文言化した.しかし,体系化の過程にある現状では,理学療法学の体系化のために,いろいろな試行錯誤と衆議と叡智が結集される必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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