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プログレス
骨化症手術―最近の進歩
著者: 勝呂徹1 高橋寛1 工藤幸彦1
所属機関: 1東邦大学医学部整形外科
ページ範囲:P.572 - P.573
文献購入ページに移動整形外科領域における骨化症とは,生理的に存在する靱帯,関節包など骨以外の組織に生じた骨化をいう.骨化症の中でも代表的なものには,いわゆる異所性骨化,神経原性骨化,術後の骨化,外傷性骨化,酸素供給不足,慢性静脈血行不全による骨化,低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病による骨化,上皮小体機能低下症,関節症乾癬性関節症,シャルコーなどに伴う骨化症がある.
整形外科的に問題となる骨化症は,脊椎に生じる骨化症である1).脊椎に生じる骨化症には,後縦靭帯骨化症,強直性脊椎炎,Forestier氏病,クローン氏病などがある.中でも後縦靭帯骨化症は,脊髄の圧迫を生じ脊髄症状を出すことから重要である.
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