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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル31巻1号

1997年01月発行

文献概要

特集 整形外科系運動療法の新展開

筋力増強と運動学習―Training Specificityの観点から

著者: 山本利春1 金久博昭2

所属機関: 1国際武道大学体育学部 2富山大学教育学部

ページ範囲:P.13 - P.20

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 1.はじめに

 整形外科系の運動療法において,筋力増強は主軸となる要素といっても過言ではない.特に近年のスポーツの普及に伴い,スポーツ選手のリハビリテーションにおける機能回復訓練の重要性も高まっている.スポーツ選手の場合,各競技の運動特性によって筋に求められる能力の性質が異なるため,筋力強化の際には十分な配慮が必要となる.すなわち,目的とする機能改善を効率的に達成するためには,さまざまなトレーニング方法のなかから,より必要なものを選択して行う必要がある.そのためには,各トレーニングの内容によって,どのような効果が期待できるのか,またどのような方法が最も効果が高いのかなどのトレーニングに関する知識が必要である.このような点から,スポーツ科学の分野では,筋力増強すなわち筋力トレーニングの方法に関する科学的な研究が数多く報告されてきた.本稿では,主にスポーツ科学分野の研究成果からみた筋力トレーニングの方法と効果に関する知見を,トレーニングの特異性(training specificity)の観点から述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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