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乳房切除術後に発生した上腕浮腫に対する理学療法の経験
著者: 佐野正和1 前田真一1 影近謙治1 染矢富士子2 立野勝彦2
所属機関: 1金沢大学医学部附属病院理学療法部 2金沢大学医学部保健学科
ページ範囲:P.741 - P.744
文献購入ページに移動乳房切除術後に発生する問題点として,術側上肢の可動域制限,筋力低下,浮腫などが挙げられるが,近年までに多くの理学療法士を含む医療従事者がこれらの諸問題に取り組み,好成績を残している.しかしながら,可動域制限や筋力低下の問題は術後プログラム上,良好な改善経過をたどるのに対して,浮腫の問題はその発生の予測が困難で,また発生後必ずしも良好な改善を示すわけではない.
今回,我々は乳房切除術後に発生した術側上肢の浮腫に対する理学療法を通じて,浮腫の発生時期と治療効果について若干の知見を得たのでここに報告する.
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