文献詳細
文献概要
プログレス
ストレッチングの新しい考え方
著者: 小柳磨毅1
所属機関: 1大阪府立看護大学医療技術短期大学部理学療法学科
ページ範囲:P.746 - P.748
文献購入ページに移動 1.はじめに
我々理学療法士にとってストレッチング(stretching)は,運動療法の伸張訓練(stretching exercise)として馴染み深い治療手技である.しかし近年,ストレッチング(あるいはストレッチ)は,スポーツ傷害の予防を目的とした準備,整理体操の一部としても普及し(図1),すでに一般用語として認知されている.
こうしたストレッチングの啓蒙には,1970年代に独自のプログラムを提唱し,普及活動を展開した米国のボブ・アンダーソン氏が果たした役割が大きい1).しかし,その後も今日に至るまで,ストレッチングの方法や効果については,様々な議論が展開されている2,3).
そこで以下に,ストレッチングをいくつかの側面から検証した知見を振り返り,筆者がスポーツ傷害の予防や治療に活用している方法を併せて紹介する.
我々理学療法士にとってストレッチング(stretching)は,運動療法の伸張訓練(stretching exercise)として馴染み深い治療手技である.しかし近年,ストレッチング(あるいはストレッチ)は,スポーツ傷害の予防を目的とした準備,整理体操の一部としても普及し(図1),すでに一般用語として認知されている.
こうしたストレッチングの啓蒙には,1970年代に独自のプログラムを提唱し,普及活動を展開した米国のボブ・アンダーソン氏が果たした役割が大きい1).しかし,その後も今日に至るまで,ストレッチングの方法や効果については,様々な議論が展開されている2,3).
そこで以下に,ストレッチングをいくつかの側面から検証した知見を振り返り,筆者がスポーツ傷害の予防や治療に活用している方法を併せて紹介する.
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