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特集 難病と理学療法 難病患者の理学療法―心に残る症例 2)エッセー
ALSとの関わりのなかで/ALS患者との歩みを振り返って/あるALS患者の理学療法を通して/ピアノを再び弾きたかったAさんとの邂逅/難病患者の理学療法について感じること
著者: 岡十代香1 川村博文2 坪田由美3 福元賢吾4 松田尚之5
所属機関: 1東京都多摩老人医療センターリハビリテーション科 2高知医科大学附属病院リハビリテーション部 3茅ヶ崎セントラルクリニック 4宮崎リハビリテーション学院理学療法学科 5福井リハビリテーション学院理学療法学科
ページ範囲:P.812 - P.817
文献購入ページに移動私がかつて在職していた東京都立神経病院は,神経系難病疾患の専門病院としての役割を担った病院で,私も,入院と在宅診療を通して数多くのALS患者さんに出会った.その1例1例が心に残る症例ばかりで,どの患者さんのことも家族のことも,ALSの治療の第一線から離れた今でも忘れることができない.神経病院では開院当初より神経難病に対する独自の取り組みがなされたが,ALS医療に関しては,病気の告知の是非,人工呼吸器装着の有無という点で確立していない時代があり,患者さんも様々な状況下におかれていた.
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