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プログレス
最近の骨粗鬆症治療―骨量増加から骨折の予防へ
著者: 中村利孝1
所属機関: 1産業医科大学整形外科
ページ範囲:P.838 - P.839
文献購入ページに移動骨粗鬆症における骨折の予防法としては,これら3つの要因に対して,それぞれ対策が必要である.転倒の防止をはかることは比較的容易にみえる.しかし,転倒のきっかけには様々な偶然が作用する.偶然に起こることを想定して予防することは,容易ではない.しかも,高齢者における転倒の頻度は,せいぜい年に数回である.もちろん,転倒すると骨折する可能性が強いことを患者さんに知らせ,気をつけてもらうように指導することは必要かつ重要であるが,その効果には限界がある.
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