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特集 脳卒中理学療法の効果
脳卒中患者に対する装具療法の効果
著者: 森信孝1
所属機関: 1水俣市立湯之児病院リハビリテーションセンター
ページ範囲:P.259 - P.265
文献購入ページに移動 1.はじめに
脳卒中患者に対する理学療法の一般的なゴールとして,ADL自立,歩行能力の獲得が挙げられ,QOLの向上も含め,それらの達成のために種々のアプローチが行われている.そのなかでも,装具療法は運動療法とともに有力な治療手段の1つである.従来,装具療法は能力障害(disability)に対する代償的アプローチを主目的として考えられてきた.しかし近年は,早期より適合のよい軽量かつ機能的な装具を用い,適切な体重支持や歩行の矯正を図り,筋力の強化や運動回復に効果を挙げる機能障害(impairment)に対するアプローチの有力な手段であるという認識も得られており,装具療法の果たす役割も多様化している2,4,8,10,33).
本稿では,脳卒中の装具療法についての現状,目的,適応,効果等について下肢装具を中心に述べるとともに,我々の施設で行っている装具療法を紹介しながら,早期装具療法等についても触れることにする.
脳卒中患者に対する理学療法の一般的なゴールとして,ADL自立,歩行能力の獲得が挙げられ,QOLの向上も含め,それらの達成のために種々のアプローチが行われている.そのなかでも,装具療法は運動療法とともに有力な治療手段の1つである.従来,装具療法は能力障害(disability)に対する代償的アプローチを主目的として考えられてきた.しかし近年は,早期より適合のよい軽量かつ機能的な装具を用い,適切な体重支持や歩行の矯正を図り,筋力の強化や運動回復に効果を挙げる機能障害(impairment)に対するアプローチの有力な手段であるという認識も得られており,装具療法の果たす役割も多様化している2,4,8,10,33).
本稿では,脳卒中の装具療法についての現状,目的,適応,効果等について下肢装具を中心に述べるとともに,我々の施設で行っている装具療法を紹介しながら,早期装具療法等についても触れることにする.
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