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症例報告
前頭葉障害による両下肢麻痺症状を呈した1症例を経験して
著者: 宮腰弘之1 梶川民子1 木村知行1
所属機関: 1鯖江リハビリテーション病院
ページ範囲:P.285 - P.288
文献購入ページに移動一般に脳卒中片麻痺患者では,運動麻痺,感覚障害などの機能障害レベルの程度が能力障害に深く関連している.したがって,神経生理学的アプローチをはじめ,機能障害の改善を目的とした理学療法プログラムが立案されることが多い.本稿で紹介する患者は脳梗塞により左上肢および両下肢麻痺を呈し,歩行不能となった症例である.
本症例に対し,主として歩行訓練に基本動作訓練を並行して実施する理学療法プログラムを施行した結果,両下肢・体幹機能障害が残存しながらも独歩獲得に至ったので,その経過に若干の考察を加えて報告する.
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