理学療法ジャーナル31巻4号

1997年04月発行

新人理学療法士へのメッセージ

理学療法士という仕事

著者： 大渕恵理¹

所属機関： ¹国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院

ページ範囲：P.296 - P.297

　新人理学療法士の皆さん，新しい第一歩を踏み出されましたこと，心よりお祝い申し上げます．まだ皆さんは，新しい環境になじむことで精いっぱいの日々を過ごされていることと思います．そんな皆さんに，いろいろと要求するのは酷な話ですよね．まずは腰を落ちつけて，自分の目の前の患者さんにじっくり取り組んでください．きっと，患者さんが皆さんの進むべき道を示してくれると思います．なんといっても，患者さんに謙虚に学ぶ姿勢が理学療法士として最も大切だと思います．

　とはいっても，これで終わってしまっては，編集者の方もお困りになるでしょう，そこでこれから，理学療法士という仕事について，私が皆さんに考えていってほしいと思うことをいくつか書いてみます，今はそんなことまで考えるなんて無理と思われることもあるかもしれません．しかし，皆さんが少し余裕を持てるようになった時に，そういえばあんなことを読んだことがあったなと思い出してもらえたら嬉しいです．