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極低出生体重児に対するポジショニングの影響
著者: 松波智郁1 半沢直美1 猪谷泰史2 廣田とも子1 平井孝明1
所属機関: 1神奈川県立こども医療センターリハビリテーション科 2神奈川県立こども医療センター新生児科
ページ範囲:P.444 - P.447
文献購入ページに移動極低出生体重児は,神経系の発達が未成熟で,在胎週数に応じた低緊張があり,胎内で屈曲姿勢をとる期間が少ない.この状態で重力の影響を受け,さらに人工呼吸器や点滴による抑制のため従重力肢位である四肢伸展・外転位のまま固定される期間が長くなると,①頸部・体幹の過伸展,②肩甲帯の挙上・後退,③上肢の正中方向への動きの減少,④骨盤の前傾または不動性,⑤過度の股関節外転・外旋と足部の外転,⑥下肢の抗重力運動の減少,などの不良肢位および不良運動パターンを生じることになる1-3).
この不良肢位は,退院時の姿勢やその後の運動発達に影響を与える可能性もあると考え,当センターNICUでは入院早期からポジショニングによる不良肢位予防に努めている.今回は,極低出生体重児特有の不良肢位予防に対するポジショニングの影響について検討した.
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