icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル31巻7号

1997年07月発行

文献概要

特集 関連領域―腎障害と運動療法

透析患者の検査値と運動療法

著者: 阿岸鉄三1

所属機関: 1東京女子医科大学腎臓病総合医療センター

ページ範囲:P.470 - P.475

文献購入ページに移動
 1.維持透析患者の検査値

 1)慢性腎不全に適用される現用の血液浄化

 慢性腎不全患者の生命維持に血液透析が有用であることが確定的とされたのは,血液透析器が医療機器として市場に安定的に供給され,頻回穿刺でも確実に血流を提供する内シャントが開発された,欧米では1960年代中半,我が国では1970年代初めになってからである.その後,我が国では,経済的繁栄の後押しをうけた健康保険制度の適用により,少なくとも患者数・技術の多様性では,透析大国となっている.

 現在では,慢性腎不全患者に応用される血液浄化技術は,血液透析を主体としながら,血液透析から技術的に発展した方式とみなされる血液濾過・血液透析濾過,さらには血液吸着にまで及んでいる.一般臨床では,(血液)透析と総称されるが,実態は,血液透析関連技術とでも呼ばれるべき技術集合体である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?