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講座 高齢者の理学療法評価・3
デイケアにおける高齢者の評価
著者: 藤村昌彦1 清水順市1 奈良勲1 河村光俊1 高橋勲2 高橋真弓2
所属機関: 1広島大学医学部保健学科 2高橋内科小児科医院
ページ範囲:P.515 - P.520
文献購入ページに移動戦後,経済成長により,我が国の生活水準は著しく向上した.それに伴う医療水準の向上,あるいは社会保障の充実により国民の平均寿命は大幅に延びた.1947年の日本人の平均寿命は男性50.06歳,女性53.96歳であったが,1995年の厚生省の発表によると,男性76.57歳,女性82.98歳と男女共に世界最高記録を更新しており,この傾向はしばらく続くと予測されている.また,老年人口の増加に比して,年少人口・生産年齢人口は伸び悩み,将来的には超高齢化社会が待ちかまえていると予想されている.このような事態に備えて,国は在宅医療への積極的な転換を推進している.そして,これらを背景として,デイケアに寄せられる期待が大きくなっている.
デイケアは医療機関(病・医院,診療所)と老人保健施設において実施されているが,1994年7月で双方を合わせると1,000施設を超えている.今後さらに高齢者保健福祉10か年戦略の追い風に乗り,その数は増加すると予想される.しかしながら,デイケアの歴史は比較的浅く,未だ発展途上といえよう.今回は,デイケアで用いられる理学療法評価について,いくつかの側面から述べていきたい.また,デイケア実施施設の協力を得て,今回紹介した種々の検査結果を合わせて報告する.
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