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とびら
リハビリをする?
著者: 横地正裕1
所属機関: 1国立名古屋病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.537 - P.537
文献購入ページに移動 初めて理学療法室に来た患者さんが,「今日からリハビリをしますのでよろしく.」といっている.また病棟に行くと,医師や看護婦が患者さんに,「明日からリハビリをします.」と告げている.何気ない光景であるが,私はまだ,この「リハビリをする」という言葉に抵抗がある.
私の学生時代は,「リハビリ」というのは,全人間的復権という現代医療の根底に流れる思想であると教えられた.この言葉は,医療の進歩とそれに伴う医療思想の変化により,現代医療のなかに取り入れられてきたものである.医療が進歩したことで,それまでより多くの患者の命を救うことができるようになってきているが,その後,完治できない障害を残す人も多く出てきた.
私の学生時代は,「リハビリ」というのは,全人間的復権という現代医療の根底に流れる思想であると教えられた.この言葉は,医療の進歩とそれに伴う医療思想の変化により,現代医療のなかに取り入れられてきたものである.医療が進歩したことで,それまでより多くの患者の命を救うことができるようになってきているが,その後,完治できない障害を残す人も多く出てきた.
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