icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル31巻8号

1997年08月発行

文献概要

入門講座 ケーススタディの書き方・4

病院における症例検討―小児疾患を対象とした症例検討

著者: 平井孝明1

所属機関: 1神奈川県立こども医療センターリハビリデーション科

ページ範囲:P.580 - P.584

文献購入ページに移動
はじめに

 小児施設における症例検討会の形態は,各施設ごとの療育システムや対象疾患,参加スタッフ等の違いにより異なっているものと思われる.施設ごとに方法が必ずしも統一される必要はないが,小児疾患のもつ障害の多様性,成長・発達を考慮した一貫性のある長期間の関わりの必要性,両親を含めたチームアプローチの重要性等の特徴を考えたとき,治療方針の違いによっても検討会の目的,内容,方法は少なからず影響を受けると恩われる.当センターでは.NICU入院中の超未熟児から,いわゆる超重症児の治療におりる患児・家族・職員の多様なニーズに応えるため,ボパース・アプローチに基づき評価と治療を行っているが,症例検討もその理念と治療原則に沿って目的と方法が明確にされている.今回,我々が行っている検討会の内容を整理し,小児施設における一例として紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?