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雑誌目次

雑誌文献

理学療法ジャーナル31巻9号

1997年09月発行

雑誌目次

特集 家屋改造とフォローアップ

EOI(essences of the issue)

ページ範囲:P.619 - P.619

 高齢化社会を迎え在宅リハビリテーションの重要性の高まりのなかで,環境要因の課題としてハウスアダプテーション,あるいは家屋改造の方法が検討されつつある.これまで多くの方法や実例の紹介がなされ,本誌でも「講座・住宅改造」や特集「手すり」等で取り上げてきており,基本的な理解は深まっているといえようしかし田中論文でも指摘されているように,単に「手すりの設置と段差の解消」のみに関心を募らせるのではなく,住む人をとりまく環境整備として広く考えてみる必要がある.その意味では田中氏には「ハウスアダプテーションの基礎」を解説していただいた.

 また実際の住宅改造は入院中または施設にいるときに計画され実行されることが多いし,住まう人の個体的な変化が起きる場合もあって,住んでから改善したい点がみつかることは,あらゆるものの問題ではあるが高齢者や障害者ではより切実となろう.ここにフォローアップの意義がある.ところが,実際に適用された症例側のニーズ,その後のフォローアップについては十分な分析がなされているとは必ずしもいえない.

ハウスアダプテーションの基礎

著者: 田中千歳

ページ範囲:P.621 - P.632

 Ⅰ.はじめに

 1994年,我が国の高齢化指数は14%を超え,2020年には全人口の4人に1人が高齢者になるという,世界に類をみない速さで高齢者人口が増加していることは周知の事実である.また,人口の高齢化に伴う要介護老人や痴呆老人の増加,あるいは障害の重度化等によって,その対応策に対する国民の社会的ニーズはますます拡大している.

 このような状況のなかで,従来は施設中心であった医療,保健,福祉等の各種サービスが地域における在宅中心方式に移行し,多様化,個別化する社会的ニーズに対応しようとしている.すなわち障害者や高齢者とその家族をも含め,どのような状況の人であっても,一般の人々と共生できる社会こそが真の豊かな社会であり,そのためには医療,保健,福祉,工学等の各分野が地域に向けて連携するシステムの構築と各種サービスの積極的な取り組みと幅広い展開が重要である.

 このように,国民生活の基盤として在宅サービスの充実が叫ばれているなか,一方で社会復帰した障害者の生活の場面をみると,健常時にはさほど気にならなかった住まい空間やその構造が,罹患前の身体機能との相違から様々な問題を呈するものに変わっている現状がある.

 生活の場に戻った障害者は,個々の障害自体の重さも問題ではあるが,生活の場においていかなる困難性を生じているかがより大きな問題である.

 以上を踏まえて本稿では,ハウスアダプテーションを狭義の意味,すなわち「住宅改造」として捉えるのではなく,グローバルな視点の下に,いわゆる「心地よい環境デザイン」の基盤であるハウスアダプテーションについての基礎的な理解を深めたい.

脊髄損傷患者の家屋改造とフォローアップ

著者: 小野田英也

ページ範囲:P.633 - P.638

 Ⅰ.はじめに

 重度身体障害者(以下,身障者)が在宅生活を送る場合,家屋改造,福祉機器の導入,マンパワーの活用は重要であり,この三者を適宜組み合わせることによってADL自立,介護負担の軽減,生活範囲の拡大が図られ,障害者およびその家族のQOL向上につながる.

 理学療法士は動作の専門家という立場から障害者・高齢者の住環境整備に関わるが,住環境整備は一度着手するとその費用は数百万円に及ぶことも珍しくない.計画段階で本人および家族のニーズ,身体機能,ADL能力,予後,家族状況,生活状況,経済状況を十分把握して改造案を立案するが,改造後の実際の生活を検証すると無駄な改造箇所があったり,使わなくなってしまった福祉機器が部屋の隅でホコリをかぶっていることもしばしばである.

 本稿の目的は脊髄損傷(以下,脊損)による対麻痺者の家屋改造例についてケーススタディを行い,改造を行う場合の留意点,長期フォローアップにおける問題点を明らかにすることである.

脳卒中患者の家屋改造とフォローアップ

著者: 花岡利安 ,   栗原かおる ,   佐藤美智子 ,   小林丈人 ,   藤井道子 ,   土屋匡 ,   春原久幸 ,   金井彬

ページ範囲:P.639 - P.644

 1.はじめに

 日本の住宅構造や生活習慣が,障害者や老人にとって必ずしも快適でないことはすでに数多く論じられてきた.その主なものは,狭小,段差,畳文化などである.加えて我々が最近直面している問題として,ヒンターランド(後背地)の喪失があげられる.従来,農業中心であった時代には土地に定住し,生活を支える家族や地域のシステムがあった.しかし,今日のいわば遊牧民的生活(仕事に従属した居住地域の設定)と,村落共同体や家制度の崩壊によって,いざというときの受け皿が住環境の面でも,家族機能の面でも大きく後退してしまった.さらに,山村地域では特に寒冷,傾斜といった物理的条件や,方位・方角といった因習も問題を一層複雑にしている.

 脳卒中については,ここ10数年の間に高齢化,重症化に加えて障害の多様化が急速に進み,従来の「脳卒中=片麻痺」という概念を一変させた.このことは,治療の現場では勿論,住環境改善を支援する立場での意識改革が迫られていることを意味する.

 バリアフリー関連の情報は,今日では医療・福祉の分野よりも,建築業界からの発信が目立っている.障害者・高齢者向けの建築基準,建築資材,モデル住宅,福祉機器などの関連情報は,その気になればインターネットなどでも簡単に検索できる時代になった.

 今回は,当院における10数年間の脳卒中患者の退院動向調査,定期的フォローアップ,在宅ケア支援活動のなかから,脳卒中患者の傾向と,実際に経験した家屋改造事例を中心に紹介する.

慢性関節リウマチ患者の家屋改造とフォローアップ

著者: 西野学 ,   今井美佳子 ,   平野亜紀子 ,   三鶴賢治 ,   松本千里 ,   庭田祐子 ,   市村真樹 ,   小池隆行

ページ範囲:P.645 - P.650

 1.はじめに

 慢性関節リウマチ(以下RA)患者の家屋改造の目的は,①家庭生活での自立度を向上させ,介護量を軽減すること,②関節にかかる過剰な負担をできるだけ避け,破壊の進行を防止することにあり1),社会的不利や能力障害に対する効果のほかに,機能・形態障害に対する効果も期待できる有用な手段である.

 RA患者は全身の関節の疼痛や破壊により,日常生活動作(以下ADL)が全般にわたって障害される.しかし,無理すれば何とか行える動作が多く,関節保護の観点からも単純に自立や介助といったレベルで区切ることはできない.また,RAは緩やかに障害が進行してゆくため,家屋改造はそのつど,こまめに行うことが必要である.したがって,できる限り経済的負担がかからない方法で目的を達成することが求められている1)

 本稿では,このような点を考慮して,我々が取り組んできたRA患者の家屋改造の内容について紹介し,医療機関の立場から家屋改造と改造後のフォローアップにおける問題点について述べる.

とびら

今あらためて思う

著者: 山本和儀

ページ範囲:P.617 - P.617

 私が理学療法士の道に飛び込んで,早30年の歳月を迎えようとしている.この30年間を振り返ると様々な出来事があったが,一理学療法士として当時を振り返ると,我が国には地域リハビリテーションという言葉や概念は関係者間でも一般化されていなかったと思う.したがって,障害のある方々は医療機関等の施設で一定程度訓練を受けると退院(所)となり,その後の生活まで十分配慮されていたとは言い難い状況にあった.

 しかしながら今日,保健・医療・福祉関係者の間では地域リハビリテーションという言葉も認識されつつあり,国の施策にもこの言葉が明記されるようになってきている.時代の変化とは言え,20数年来地域リハビリテーション活動に取り組んできた私としては,嬉しい限りである.しかしながら,理学療法士の世界全体を考えるとき,このような時代的変遷のなか,我々理学療法士は国民ニーズに応え,十分なサービスを提供してきていると言えるのであろうか.今や公的介護保険制度に代表されるように,社会保障制度は大きな変革期を迎え,着実に時代は変化しつつある.このような状況にありながら,理学療法士は旧態依然の体質を抱えているのではないであろうか.

入門講座 英文発表の実際・1

口頭発表(Platform Presentations)

著者: アンドリュー ,   奈良勲

ページ範囲:P.651 - P.654

 Ⅰ.はじめに

 近年,インターネットなどの発達により,学術面はもとよりあらゆる分野において世界規模における情報交換が進展している.また,種々の国際会議・学会などの開催も増えており,このような場でいかに効率的に情報を得るか,あるいはこちらの意図などを伝えるかは重要な課題である.

 本論文では,国際学会における口頭発表に焦点を当て,その基本論を述べる.1999年に開催される世界理学療法学会で1人でも多くの日本の理学療法士が報告することを祈念しながら.

講座 鎮痛・1

鎮痛の生理的メカニズム

著者: 熊澤孝朗

ページ範囲:P.656 - P.664

はじめに

 生体は侵害的な要因から自己を防御する系を発生の初期から備えている.警告信号・防御系では,非自己成分を認識し,それを体外に排出する原始的な働きをする免疫・炎症性反応が先行し,ついで,神経インパルスをシグナルとする原始的な機構の神経系として侵害受容系すなわち痛み系が生まれる.この発生の歴史を反映し,痛み系は原始的で未分化であり,また先住の免疫・炎症系の液性シグナル伝達機序を色濃く取り込んだ系である.痛み系が未分化であるということは,構造的なレベルまでを含めて変身し得る自由度が高い,すなわち可塑性が高いということである.また炎症メディエータ,免疫性物質や神経ペプチドなどの液性シグナルの関与の度合いが大きいことは痛み系の情報伝達に時間的・空間的な広がりを与えている.したがって,痛み系は他の専門分化した感覚系とは異なる特性をもつ.

 生理的状態では痛覚は組織を損傷するに至るような刺激(侵害性刺激)によって侵害受容器が興奮することから生ずる感覚である.病態時には,非侵害刺激に応ずる受容器の興奮によって痛みを生ずるような痛覚系の過興奮状態(アロディニア)が現れ,末梢に痛みの発生源を特定し得ないような,多様な症状をもつ慢性痛が認められる.痛み刺激が持続的に入力すると痛覚系の活動亢進状態が可塑的に形成され,痛みがますます増強される.一方,痛み刺激で内因性の鎮痛系が駆動され,痛みを抑制する機構もあり,痛み系にはポジティブ・フィードバック機序とネガティブ・フィードバック機序の両方が備わっている.

 痛覚促進系の活動が亢進することによっても,また痛覚抑制系の活動が低下することによっても可塑的な痛覚過敏状態は引き起こされる.したがって,鎮痛には,促進系の活動を低下させることと,抑制系の活動を高めるメカニズムの両面から考える必要がある.

TREASURE HUNTING

当事者の身になって治療を考える―前 裕充氏(琴の浦リハビリテーションセンター更生部)

著者: 編集室

ページ範囲:P.665 - P.665

 社会福祉法人・琴の浦リハビリテーションセンターは傘下に附属病院,重度身体障害者更生援護施設,身体障害者福祉工場,肢体不自由児通園施設,老健施設,義肢装具適合センター,介護実習普及センター,在宅介護支援センターを擁して障害者の医療・介護に包括的に取り組んでいる施設として良く知られている.今月ご登場いただいた前裕充氏は同センターに入職して18年,現在,リハセンター更生部に籍をおきながら,義肢装具適合センター,和歌山県介護普及センター,在宅介護支援センターも兼務して八面六臂の大活躍,理学療法士ならではの専門性をベースに,施設内にとどまらない幅広い活動を展開している.

あんてな

長崎県の地域リハビリテーション活動と理学療法士の関わり

著者: 大城昌平

ページ範囲:P.666 - P.667

 Ⅰ.はじめに

 本県には壱岐,対馬,平戸,五島列島など596の離島があり,そのうち75の島々で人々が生活しているが,過疎化が進み,救急医療や周産期医療,障害児者や高齢者の医療・リハビリテーションなどの医療資源不足への対応が,医療・行政の大きな課題となっている.本県の離島医療施策は,まず一般医療が離島や辺地においても普遍的に実施できるように診療所や病院の整備,医師の養成が行われ,続いて障害児のための地域療育体制づくり,追って障害者・高齢者を対象とした地域リハビリテーション推進モデル事業が始まり,小児から高齢者まで一貫した地域リハビリテーション活動が実施されるに至った.このような離島や辺地における地域リハビリテーション活動には,医師らと一緒に理学療法士がその活動を担い,その偉業は我々後輩理学療法士にも受け継がれている.いわば,離島や辺地における地域リハビリテーション活動や先輩理学療法士の地域リハビリテーションに対する情熱が基本・手本となって,現在の長崎県下の地域リハビリテーション活動や本県理学療法士会の活動があるように思われる.

プラクティカル・メモ

ロッキングモーション(Rocking Motion)を利用した「簡易的膝伸展矯正器」

著者: 川島敏生 ,   浜口雅春

ページ範囲:P.668 - P.668

 Ⅰ.はじめに

 膝関節伸展制限は軽度であっても歩容に大きな影響を与えるなど,問題が大きい.膝伸展制限に対する治療として,PTの行う徒手的方法以外に,患者自身でも安全で効果的に行える方法として,当科ではロッキングモーションを利用した「簡易的膝伸展矯正器」を作製し使用しているのでここに報告する.

1ページ講座 日本の社会保障システム・9

補装具(2)

著者: 村本昌一 ,   尾山尚子

ページ範囲:P.669 - P.671

 義肢,装具,車椅子等の支給に関しては,前号で紹介したように複数の法律がそれぞれに対象品目,手続きを定めている.どの制度を利用できるか,どの制度が利用しやすいかは個々の場合で異なる.具体例を紹介しながら説明する.

初めての学会発表

学会発表奮闘記in埼玉

著者: 吉野真紀代

ページ範囲:P.672 - P.673

 はじまり

 1994年夏,房総半島では照りつける日差しのなか,海水浴の観光客で溢れていました.外の喧騒とは全く違う静かな病院のなかで,我々は採血(とはいっても,確保してあるルートから一定時間,一定量を採取し試験管に移すといった単純作業なのであるが……)の練習をしていました.注射器,駆血帯,三方活栓など初めて触れる機器を使用し,絵の具で染めた液体を血液に見立てての練習,気がつけばテーブル上一面漏れた液体で真っ赤な状態,これを私たちの血液で行うのだ……,そう思うとぞっとしました.そして,リンパ管シンチグラフィー(RI)を用いて乳癌術後上肢リンパ流の経時的変化をみる目的で研究を開始しました.

学会印象記 第31回日本作業療法学会

“気配り”の学会開催される

著者: 高橋明美

ページ範囲:P.674 - P.675

 第31回日本作業療法学会が1997年6月5日,6日,7日の3日間にわたり,新潟県長岡市「千秋が原ふるさとの森公園」内の3会場で開催された.学会は小野敏子(こばり病院)学会長の下,約1,300人の参集があった.

 学会テーマは「ライフステージと作業療法」であり,内容は特別講演1,シンポジウム3,教育講演4であった.一般演題は314(応募は347題)で,学会関連テーマ27,基礎研究41(13.0%),老年期30(9.6%),脳血管障害(脳損傷他含む)37(11.7%),発達21(6.7%),精神32(10.2%)で,残りの約半数が身障一般,教育,管理,心理などの演題であった.

プログレス

中枢神経疾患に対する姿勢制御(postural control)―最近の考え方

著者: 星文彦

ページ範囲:P.676 - P.678

 バランス障害は中枢神経疾患の運動療法の主要な対症である.最近の姿勢制御は,Magnus以来の古典的姿勢反射理論に代わり,多様なバックアップ制御,いわゆるサブプログラムが機能的に組織化されたシステムのなかで発現すると考えられている1).姿勢制御の直接的目的は,重力に対して姿勢を適応させることと各肢節間の位置関係を空間的に整えることであり,結果として作業中の身体の重心位置と支持基底面とは適切な位置関係に維持されることになる.

資料

第32回理学療法士・作業療法士国家試験問題(1997年3月7日実施) 模範解答と解説・Ⅲ―医学療法(3)

著者: 飯坂英雄 ,   福田修 ,   高橋光彦 ,   星文彦 ,   山中雅智 ,   浅賀忠義

ページ範囲:P.680 - P.683

雑誌レビュー

“Physiotherapy”1996年版まとめ

著者: 荻原新八郎

ページ範囲:P.686 - P.691

はじめに

 英国理学療法協会は1994年に100周年を祝い,それを記念して協会発行の“Physiotherapy”は装いを一新した.具体的には,職能団体としての機関誌の部分が“Physiotherapy Frontline”として独立し,真の専門誌に変貌した.また1993年までは雑誌の紙質は薄いものであったが,現在は昔の厚さに戻った.さらにカラー印刷も導入され,活字も大きくなり,図表や写真は見やすくなった.ところで,学術雑誌の表紙は最近どれも洒落たデザインを競っているようであり,“Physiotherapy”も例外ではない.

 発行以来82巻を数え,西暦2004年の第100巻まであと18巻に迫った.1996年版12冊の総頁数は696,総論文数は67本で,論文の種類と数は表にまとめた.英国以外から10か国13編の論文が掲載された.そのうち最も多かったのはオーストラリアからの4編で,アイルランド,オランダ,南アフリカ,カナダ,香港,アイスランド,米国,イスラエル,フィンランドから各1編であった.このように“Physiotherapy”は半ば《国際雑誌》化しているので,我が国からの投稿も期待したい.

 本稿では研究報告論文29編の要旨を分野別に紹介するが,用いられた研究方法論の内訳は,質問紙法が12編,実験が7編,臨床試験が5編,面接法が4編および文献分析法が1編であった.なお,演題最後の括弧内の数字は掲載号数,続く数字は通巻の頁である.著者が英国人でない場合には括弧内に出身国名を記した.また,著者が理学療法士以外の場合にも括弧内に職種名を記した.

書評

―Lyle J. Micheli,他(著) 中嶋寛之(監訳)―THE SPORTS MEDICINE BIBLE―スポーツ損傷の予防,治療,リハビリテーションのための最新のテクニック

著者: 村井貞夫

ページ範囲:P.632 - P.632

 近年,スポーツ医・科学の分野の進歩,発展にはめざましいものがある.選手やスポーツ指導者,医療関係者向けに多数のスポーツ医・科学に関する書籍が発刊されていることを見てもスポーツ医・科学の分野への関心の高さがうかがわれる.

 そのようななか,スポーツ医学に関する書籍がまた新しく発刊された.病院,スポーツの現場で選手たちのコンディショニング,アスレチックリハビリテーションに携わる者の一人として本書を通読する機会を得ることができたので紹介する.

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文献抄録

ページ範囲:P.692 - P.693

編集後記

著者: 網本和

ページ範囲:P.696 - P.696

 先日北海道の友人の自宅を訪ねた時,同級生が建てたとは思えない広々としたその家に感嘆と羨望を禁じ得ませんでした.まことに現在の日本では高齢者,障害者,および都市(特に首都圏)在住者にとって住宅をどうするかは「問題」である,といささか私的感情を混入した書き出しになってしまいましたが,特集は「家屋改造とフォローアップ」です.

基本情報

理学療法ジャーナル

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1359

印刷版ISSN 0915-0552

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