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文献概要
特集 家屋改造とフォローアップ
脊髄損傷患者の家屋改造とフォローアップ
著者: 小野田英也1
所属機関: 1神奈川リハビリテーション病院理学療法科
ページ範囲:P.633 - P.638
文献購入ページに移動 Ⅰ.はじめに
重度身体障害者(以下,身障者)が在宅生活を送る場合,家屋改造,福祉機器の導入,マンパワーの活用は重要であり,この三者を適宜組み合わせることによってADL自立,介護負担の軽減,生活範囲の拡大が図られ,障害者およびその家族のQOL向上につながる.
理学療法士は動作の専門家という立場から障害者・高齢者の住環境整備に関わるが,住環境整備は一度着手するとその費用は数百万円に及ぶことも珍しくない.計画段階で本人および家族のニーズ,身体機能,ADL能力,予後,家族状況,生活状況,経済状況を十分把握して改造案を立案するが,改造後の実際の生活を検証すると無駄な改造箇所があったり,使わなくなってしまった福祉機器が部屋の隅でホコリをかぶっていることもしばしばである.
本稿の目的は脊髄損傷(以下,脊損)による対麻痺者の家屋改造例についてケーススタディを行い,改造を行う場合の留意点,長期フォローアップにおける問題点を明らかにすることである.
重度身体障害者(以下,身障者)が在宅生活を送る場合,家屋改造,福祉機器の導入,マンパワーの活用は重要であり,この三者を適宜組み合わせることによってADL自立,介護負担の軽減,生活範囲の拡大が図られ,障害者およびその家族のQOL向上につながる.
理学療法士は動作の専門家という立場から障害者・高齢者の住環境整備に関わるが,住環境整備は一度着手するとその費用は数百万円に及ぶことも珍しくない.計画段階で本人および家族のニーズ,身体機能,ADL能力,予後,家族状況,生活状況,経済状況を十分把握して改造案を立案するが,改造後の実際の生活を検証すると無駄な改造箇所があったり,使わなくなってしまった福祉機器が部屋の隅でホコリをかぶっていることもしばしばである.
本稿の目的は脊髄損傷(以下,脊損)による対麻痺者の家屋改造例についてケーススタディを行い,改造を行う場合の留意点,長期フォローアップにおける問題点を明らかにすることである.
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