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あんてな
インドネシアのCommunity Based Rehabilitation―ソロ市のCBR開発訓練センターの活動を中心に
著者: 工藤俊輔1
所属機関: 1秋田大学医療技術短期大学部理学療法学科
ページ範囲:P.50 - P.51
文献購入ページに移動 Ⅰ.はじめに
Community Based Rehabilitation(以下CBR)とは,世界保健機関(WHO)が生み出した用語であり,従来の医学モデルによる障害へのアプローチよりも,社会環境の改善に焦点を当てたアプローチを重要視している.このCBRは1970年代より,従来の施設中心のリハビリテーションではサービスを受けられなかった障害者に対する効果的なアプローチとして発展途上国を中心に注目を集め,種々の実践がなされている.
今回,日本理学療法士協会の協力を得て,1992年より5か年計画で,NGOのひとつである国際医療技術交流財団より,インドネシア共和国ソロ市のCBR開発訓練センター(以下CBRDTC)に,これまで5人の理学療法士(以下PT)が派遣され,その協力支援活動を行ってきた.筆者は1995年,第3回目の派遣専門家として3か月間インドネシアに在留し,さらに1996年には10か月間,文部省の在外研究員としてその調査研究に携わる機会を得ることができた.
そこで,これまでのインドネシアでのCBRの協力支援活動の一端と筆者がCBR活動のなかで学んだことについて紹介する.
Community Based Rehabilitation(以下CBR)とは,世界保健機関(WHO)が生み出した用語であり,従来の医学モデルによる障害へのアプローチよりも,社会環境の改善に焦点を当てたアプローチを重要視している.このCBRは1970年代より,従来の施設中心のリハビリテーションではサービスを受けられなかった障害者に対する効果的なアプローチとして発展途上国を中心に注目を集め,種々の実践がなされている.
今回,日本理学療法士協会の協力を得て,1992年より5か年計画で,NGOのひとつである国際医療技術交流財団より,インドネシア共和国ソロ市のCBR開発訓練センター(以下CBRDTC)に,これまで5人の理学療法士(以下PT)が派遣され,その協力支援活動を行ってきた.筆者は1995年,第3回目の派遣専門家として3か月間インドネシアに在留し,さらに1996年には10か月間,文部省の在外研究員としてその調査研究に携わる機会を得ることができた.
そこで,これまでのインドネシアでのCBRの協力支援活動の一端と筆者がCBR活動のなかで学んだことについて紹介する.
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