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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻10号

1998年10月発行

文献概要

入門講座 筋力と身体諸機能・2

筋力と動作能力

著者: 沖田一彦1 菅原憲一1 辻下守弘1 鶴見隆正1

所属機関: 1広島県立保健福祉短期大学理学療法学科

ページ範囲:P.757 - P.763

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 Ⅰ.はじめに

 筋力が,動作を遂行するための重要な因子であることはいうまでもない.それゆえ,理学療法の分野では,これまでに筋力と動作能力との関連が,さまざまな形で調査・検討されてきた.

 理学療法の大きな目標の1つが,患者の基本動作の獲得・正常化にあるならば,それらの研究の目的は,最終的には,筋力増強に関する効果的・効率的な訓練方法の確立にあるといっても過言ではない.しかしながら,筋力だけが動作を規定する因子ではない1)ことを考えれば,筋力と動作能力の関係は,訓練方法の選択・開発の意味からも,慎重に検討されなければならない.

 そこで本稿では,基本動作における筋力の位置づけについて,これまでの研究をもとに,評価・治療の両面から解説したうえで,この重要なテーマに内包される問題点と今後の課題について考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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