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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻10号

1998年10月発行

文献概要

講座 理学療法における標準(値)・4

下肢関節可動域

著者: 阿部敏彦1 西原正1 土居泰美1 宮内博雄1 薦田昭宏1 濵口真幸1 吉田修1 中澤威一郎1

所属機関: 1海里マリン病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.775 - P.782

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はじめに

 関節可動域(以下ROM)1-14)は,疾患を有するか否かを問わず個々人により異なり,年齢や性別その他の要因によって影響を受ける.各関節のROM平均値は,アメリカ整形外科学会の方法15)を基に日本でも日本リハビリテーション医学会ならびに日本整形外科学会16,17)によりその詳細が規定されている.ROM計測に際しては,いかなる目的に利用されようとも,信頼性(測定-再測定および検者間)と妥当性18-27)を加味して行われなければ,その評価価値は低下してしまう.

 本論文においては理学療法における下肢ROMの標準(値)について検討する上で,概略ではあるが生理的(正常)最終域感(End-feel),下肢ROMと日常生活動作(ADL)との関連,自験例として関節炎疾患患者を対象としたROM実測値の提示と各関節機能評価におけるROMの位置づけを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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