icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻10号

1998年10月発行

文献概要

プログレス

呼吸理学療法―最近の知見

著者: 古賀俊彦1

所属機関: 1天神会古賀病院

ページ範囲:P.798 - P.799

文献購入ページに移動
 1.はじめに

 呼吸筋疲労すなわち呼吸筋不全により,低換気状態すなわち換気不全が生じる.その結果,換気補助が必要となるし,あるいはそれがウィニング中であればウィニングを中断(中止)しなければならなくなる.このように呼吸ケア,あるいは呼吸理学療法においては,吸気筋こそが主要な筋肉であると考えられてきた.近年,非侵襲的陽圧換気(NPPV)が普及し,NPPV施行中の肺のクリアランスの重要性が再認識されるようになってきた.特に神経・筋疾患においてそうである.

 今回は吸気筋の問題である呼吸筋疲労と,呼気筋機能としての気道分泌物排泄の問題を新しい見地から考えてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?