icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻11号

1998年11月発行

文献概要

とびら

みる

著者: 濵田輝一1

所属機関: 1国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院

ページ範囲:P.811 - P.811

文献購入ページに移動
 教育に関わる立場から,臨床実習で学生が不合格となるケースに遭遇するのは当然あり得るのであるが,最近はその原因が学生ではなく,むしろ指導者であることが増加したように思う.

 不合格で問題となるというケースは従来からあったが,その多くは無断欠席や対人処理不適応といった問題行動の学生が主因であり,指導者に関しては皆無であった訳ではないが少なかった.

 PT学会でも,最近の学生の資質を問うものとして,理由なく提出物の期限が遅れる,自分の行動報告がないなどの責任感の薄さや,人間関係の稚拙さなどが問題として取り上げられるものの,教育の一方の担い手である実習指導者の教授・指導をめぐる問題報告はほとんど聞かない.現実には起きているはずであるが,臨床におけるドロップアウト(失敗)症例の報告が少ないという状況に近似している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?