icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻12号

1998年12月発行

雑誌目次

特集 物理療法 今と昔

EOI(essences of the issue)

ページ範囲:P.899 - P.899

 温熱や寒冷療法用パックあるいは低周波治療器具などは,市販のものが簡単に手に入るほど物理療法は一般化した.一方,物理療法の学術的進歩あるいは技術的発展はほとんど目立ったものは見られず,学会の物理療法ジャンルでの発表は毎年5から10演題と少ない.現在最も進んでいる内容も既に成書に著されている.しかしながら,年単位でみるとこの遅々とした歩みも10年の単位では確実に変遷していることが分かる.それでもやはり歩みが遅いためであろう,現状は新旧の知識や技術が混然としていて,それぞれが有する現在の価値あるいは位置づけが不明瞭になっている.特に教育の現場でその混乱は大きいと思われる.本特集で,物理療法の種類,適応,治療技術,器具の変遷を時間軸の上できちっと整理していただきたい.

我が国における物理療法の変遷

著者: 嶋田智明 ,   杉元雅晴

ページ範囲:P.901 - P.910

 1.はじめに

 物理療法は,現在,我が国の専門的リハビリテーション医療(以下リハ医療)においては「脇役的存在」のように隅に追いやられているのが現状であろう.例えば,医師を対象とした「知っておきたいリハビリテーション・テクニック」という項目で,物理療法はほとんど無視されている1).また日本理学療法士協会が行った昭和57年度の実態調査においても,1週間の平均的理学療法業務では,運動療法(64.3%)が中心をなしているのに対して,物理療法はわずか15.2%に過ぎず,しかもこれを1週間に一度も行わなかった比率はホットパック治療以外は実に60%以上という結果が報告されている2)

 しかし,実際の医療現場での普及度からいえば物理療法はきわめて一般的な治療手段である.日本リハビリテーション医学会物理療法機器小委員会が行った1994年の調査では,全国1,308の整形外科・リハ医療施設において牽引,低周波およびホットパックは90%以上の施設で,水治療機器,極超短波療法,それにパラフィン治療機器は70%以上の施設において設置されている3)(図1).

 また同委員会が日本リハ医学会専門医400名を対象とした物理療法処方に関するアンケート調査によると,回答した303名のうち物理療法を処方すると答えた者は271名(89.8%)であり,うち91名(30.0%)は大いに処方すると答えている4)(表1-a).処方頻度の高い機器は,ホットパック治療器,電気(低周波)治療器,牽引治療器,パラフィン浴治療器,極超短波治療器の順である(表1-b).これは前述の1994年実施された物理療法機器の設置状況調査とほぼ同様の結果となっている.対象疾患と使用機器に関するクロス集計の結果では,電気治療器は末梢神経麻痺,極超短波治療器は肩関節疾患,パラフィン浴治療器は慢性関節リウマチ,ホットパック治療器は肩関節疾患と腰痛,水治療法機器は外科手術後に,そして牽引治療器は頸部脊椎症に多く使用されている(表2).

 一方,岩谷ら5)の全国625の整形外科・リハ医療施設を対象とした物理療法に関する調査では,開業医においては1日当たりきわめて多数の患者に物理療法が実施されているが,その実施者は理学療法士でなく,多くはマッサージ士や看護婦が主体であることが明らかとなっている.このことは理学療法自体が「業務独占」ではなく「名称独占」であるという事実を差し引いても,物理療法が医療現場での必要性が高い反面,実際面では軽視されていることを如実に示している.

電気刺激療法の過去と現在

著者: 濱出茂治

ページ範囲:P.911 - P.916

 1.はじめに

 電気刺激療法(electrical therapy)は物理療法のなかで中心的な治療手段として,この30年間発展を遂げてきた.他の物理療法と比較した場合,ソフトレーザー,超音波療法などがめざましい発展を遂げてきているが,電気刺激療法の発展はその比ではない.

 歴史的にみると,電気刺激の臨床応用は古く,1900年代初頭から感応電流療法(faradization),平流療法(galvanization)の二大治療法が種々の疾患に用いられてきた.現在でも,欧米ではこれらの名称が電気刺激療法の代名詞としてよく使われる程である.しかし,これらの方法は,今日では,古典的電気療法と呼ばれ,すでに過去のものとなっている.電気刺激療法は1960年代より,電気刺激の生体に与える効果に関する基礎研究や電気工学の発展による新しい電気刺激装置の開発が進み,物理療法のなかで,個々の疾患や症状に応じた刺激法が考案されるようになってきた.

 現在,電気刺激療法は,経皮的末梢神経電気刺激法(transcutaneous electrical nerve stimulation;TENS),神経・筋電気刺激法(neuro-muscular electrical stimulation;NMES),電気刺激による筋力強化法(electrical stimulation for improving muscular strengh),高電圧電気刺激法(high voltage pulsed galvanic stimulation;HVPGS),干渉電流療法(interferential current therapy,IFC),機能的電気刺激法(functional electrical stimulation:FES)などに区分される.本稿では,電気刺激療法における各種治療法の誕生からの推移と現状について概説する.

欧米における超音波療法の発展

著者: 木村貞治

ページ範囲:P.917 - P.925

 1.はじめに

 超音波は,超音波診断装置,超音波メス,癌組織に対する温熱療法(hyperthermia)1,2),そして,疼痛の軽減や組織の治癒を目的とした超音波療法(therapeutic ultrasound)など医療の分野で幅広く活用されている.

 理学療法で用いられる超音波療法は,1939年Pholmann3)が初めて治療に導入して以来約60年が経過しようとしている.この間に,超音波治療器の性能も向上し,ビーム照射の連続性を調整することによって,非温熱(機械的)作用と温熱作用を使い分けることができ,さらに刺激周波数を変えることによって,治療対象組織を浅部と深部に分けることができるようになってきた.

 また,臨床適応も,疼痛の軽減や組織の治癒など幅広い範囲で活用され,欧米では薬剤浸透法なども積極的に活用されている.

 しかし,我が国と欧米諸国における超音波療法の活用状況を比べた場合,我が国のほうが使用頻度が低く,臨床応用の範囲も限定されている傾向が感じられる.

 このような状況に鑑み,欧米における超音波療法の動向を把握することは,我が国における超音波療法の臨床活用を促進し,物理療法の臨床効果を高める上で有用であると考える.

 本稿では,欧米における超音波療法の発展と現在における活用状況について述べる.

光線療法の今と昔

著者: 田口順子

ページ範囲:P.926 - P.932

 1.物理療法としての光線療法のこれまで,これから

 物理療法という概念は近年,ますます狭義の意味で使われる傾向がみられる反面,一方では物理療法はますます広がりをみせ,流れに即した体系化がリハビリテーション医学のなかでは追いつかないようだ.

 電気除細動は物理療法ではあるが内科,外科で用いられ,放射線療法は波長の点から光線療法と連続的なものであるが放射線医学として独立しているし,運動療法も物理療法であることは事実で,昭和40年,理学療法士,作業療法士の身分法制定に至るまでは,理学療法士を物理療法師,作業療法士を職能訓練師と呼称することが,その職務上適切な名称として検討されたくらいである.

とびら

障害児の親の障害受容と理学療法士

著者: 羽島厚裕

ページ範囲:P.897 - P.897

 私の職場には30床の母子入院病棟があり,周産期センターや保健所などから年間70名を超す発達障害児が紹介されてくる.そのほとんどは1歳未満の乳児で,中には生後問もない新生児もいる.母子で2~3か月入院したのち,外来通院や定期的な短期入院により訓練指導を継続していく.短期間で訓練を終了できる子どもはごく稀で,ほとんどの子どもたちとは年単位の長いおつき合いになる.発達障害児のhabilitationにたずさわり十数年になるが,多くの障害児やその両親と接し,親たちが我が子の障害を受容していく過程での心理的援助の重要性を強く感じる.

 両親にとって我が子の誕生はこの上ない喜びであり,誰しも健康な赤ちゃんの誕生を信じて疑わない.医師から子どもの異常を知らされ,訓練が始まったころは親は皆大きなショックの時期にある.新生児期は身体の大小の差ぐらいで他の元気な赤ちゃんと大差なく,我が子の障害に対して皆半信半疑である.月日がたつにつれ,頸がなかなか坐らないとか,視線が合わないといった異常に気づき始める.

入門講座 筋力と身体諸機能・4

筋力と高齢者のADL―下肢筋力と転倒・ADL障害の関連

著者: 浅川康吉 ,   高橋龍太郎 ,   青木信雄 ,   遠藤文雄

ページ範囲:P.933 - P.938

 Ⅰ.はじめに

 筋力は加齢に伴い低下する.特に下肢筋力の低下は起居・移動動作を中心とした日常生活活動(activities of daily living;ADL)の能力低下から転倒事故のリスク増加まで広い範囲に及ぶと考えられる.しかしながら,近年の研究では,高齢者における筋力のトレーナビリティ(trainability)の存在が指摘され1,2),虚弱高齢者3)や75歳以上のいわゆる後期高齢者4)においても積極的な筋力トレーニングが有効であることが示されている.理学療法士は下肢筋力の低下が高齢者の生活.に広く影響することを知る一方で,それが積極的なトレーニングの対象であることを認識しておく必要がある.

 本稿では,高齢者の理学療法で中心的な対象となる虚弱高齢者や後期高齢者を念頭において,筋力と転倒およびADL能力の関連について論じてみたい.主な論点は,下肢筋力と転倒の関係,下肢筋力と起居・移動動作を中心としたADL能力の関係,および筋力トレーニングの方法と効果についての3点である.

症例報告

喘息発作によりADL低下をきたしたCOPD症例に対する理学療法

著者: 坂本親宣 ,   大西一男 ,   辻本豪

ページ範囲:P.939 - P.942

はじめに

 慢性閉塞性肺疾患(以下,COPD)を基礎とし,喘息発作を頻発したためにベッド上での生活を余儀なくされ,ADL低下と共に低換気状態が持続していた2例に対し,胸郭拡張運動および上肢・躯幹筋筋力増強運動を行うと共に,腹式呼吸などの指導を行い,良好な結果を得たので報告する.

TREASURE HUNTING

ひと味違った在宅サービスをめざして―望月 修氏(東京都文京区立白山在宅介護支援センター)

著者: 編集室

ページ範囲:P.945 - P.945

 地域を拠点に在宅サービスを提供している理学療法士が確実に増えている.世界に冠たる高齢社会の到来を迎え,毎年増えつづける医療費の抑制をめざして医療行政の方向転換が図られている時代だから,いわば当然の流れなのだろうが,一方では,新しい職域だけに理学療法のアイデンティティが問われる場でもあるといってよいかもしれない.今月は東京・文京区で在宅訪問理学療法に取り組んでいる望月修氏にご登場いただく.

あんてな

整形外科的徒手療法(OMT-Nordic System)―本邦における現状と展望

著者: 林寛

ページ範囲:P.946 - P.947

 Ⅰ.Nordic System(NS)の歴史

 徒手的治療法の歴史を紐解くと,紀元前のHippocratesの時代にまでさかのぼることになるが,本稿ではOMTとして確立されるまでのNSの発展についてのみ述べる.

 NSはその創始者であるKaltenbornが1940年代に脊柱の治療に難渋した事実から始まる.彼はそれまでの治療法では限界のあった症例に対して,マッサージとモビライゼーションを組み合わせることで効果を得た.更に1950年代初めにMennell,Cyriaxのもとで学び,1954年に初めての講習会を開催している.1960年代初頭にはStoddardにも学び,選択されたオステオパチー(骨症)に対する治療手技を導入してNSを発展させた.この間,Kaltenbornは関節の遊び,凹凸の原則など独自の理論と技術を発展させ,体系化していった.

Q & A

長座位体前屈のテスト方法について

著者: 中田昌敏

ページ範囲:P.948 - P.948

 Q 体の柔軟性をみるためのテストに立位体前屈がありますが,近年,中高年者には,長座位体前屈のほうが安全で,一般的になりつつあるとのこと,長座位体前屈のテスト方法を教えて下さい.開脚位と閉脚位があるそうですが,どちらが一般的ですか,また評価基準はありますか?(K生/埼玉県)

 A 一般的な体力テストのなかで,体の柔軟性を評価する方法として,体前屈距離を用いることがあります.学校体育での文部省スポーツテストや壮年体力テストとして,立位体前屈距離による評価が行われてきました.腰部の柔軟性を評価すると言われていますが,大腿二頭筋の短縮による大腿後面のストレッチペインによる制限のほうが大きいと考えられます.立位体前屈の測定は高さ40cm程の台の上から体幹を前屈させ,台からの距離を測定します.台の上への乗り降りや,測定時の台からの転落などの危険性や測定時に膝屈曲が起こりやすいことから,中高年齢者の測定では,長座位での体幹前屈距離の測定を行うことが多くなっています.

講座 理学療法における標準(値)・6

平衡機能

著者: 内山靖 ,   臼田滋 ,   山端るり子 ,   榎本香織

ページ範囲:P.949 - P.959

はじめに

 理学療法ではあらゆる意味で患者の違いや変化に気づくことが求められる.それは,健常人との違いや逸脱としての障害の把握であったり,一定期聞にわたる個人の経時変化,特定の介入による影響,さらには治療効果と呼ばれる変化も含まれる.いずれの場合でも,違い(空間的)や変化(時間的)を明らかにするためには,比較する対照が不可欠であり,それぞれ基準となる合目的的な物差しがあって可能になる.

 本講座では,上記に資する理学療法のための標準値を提示することが目標となるが,現状において整然とした標準(値)を一覧することは甚だ困難であるといわざるを得ない.それには幾つかの理由があるが,ここではこれまで報告された平衡機能の結果を示して,理学療法における標準(値)作りの基礎となることを目指す.

1ページ講座 義肢装具パーツの最新情報・12

最新の座位保持装置の話題

著者: 廣瀬秀行

ページ範囲:P.960 - P.961

 近年,座位保持のための手法や製品はある程度出尽くした感がある.どちらかというと,いかに有効に座位保持・姿勢保持装置を試用していくかということが課題になっている.

プログレス

リハビリテーションの中の分子生物学

著者: 高崎育子 ,   田中信行

ページ範囲:P.962 - P.963

 1.はじめに

 分子生物学は,生物を構成する物質の構造と機能を分子レベルまで堀り下げて生命現象の本質を理解しようとする学問である.特に近年,種々の疾患の病因や病態,薬物の作用を分子レベル,更には遺伝子レベルで解明する試みが盛んに行われている.我々の携わっているリハビリテーション(以下リハ)医学の領域においても,リハによる生体機能の強化,再建を細胞レベル,更に細胞内構成蛋白やその遺伝子の変化として捉え,その本質を理解することが,リハ医学を深め,発展させるために重要と思われる.

資料

第33回理学療法士・作業療法士国家試験問題(1998年3月6日実施) 模範解答と解説・Ⅵ―理学療法・作業療法共通問題(3)

著者: 和田野安良 ,   斎藤基一郎 ,   垣花昌明 ,   永田博司 ,   佐々木誠一 ,   根岸敬矩 ,   佐々木順子 ,   佐藤秀郎

ページ範囲:P.965 - P.969

書評

―川上俊文著―図解 腰痛学級(第3版)

著者: 菊地臣一

ページ範囲:P.944 - P.944

 この本は今の時代が求めている本である.そう断言できる時代背景を考えてみる.まず,臨床現場へのEBM(Evidence-based Medicine)という概念の普及である.高齢化社会に伴う医療費の高騰とともに,医療費の支払い側や医療を受ける側から,医療の内容に対して厳しい目が注がれるようになってきている.腰痛の治療に対しても例外ではない.腰痛の治療や腰痛による職場の欠勤に伴うコストは,医療のみならず製造コストの面からも無視できないほどになってきているからである.

 EBMの観点からみると,腰痛の保存療法には,科学的有効性が立証された手技はほとんどないと言われ,現在,再評価の動きが急ピッチで進められている.こうしたなかで,腰痛治療が成功する鍵は,患者さんの抱いている不安や恐怖を除去することと教育であるということが明らかにされつつある.

―竹内二士夫(編)竹内二士夫・粕谷大智・佐々木清子(著)―図説 リウマチの物理療法―病院での治療から自宅療法まで―

著者: 西條一止

ページ範囲:P.969 - P.969

 リウマチとのつきあい方全てがわかる本

 物理療法は,物理的エネルギーを治療に用いる療法です.その効果は2つに分けて考えられます,1つは物理的エネルギーの直接的効果で,温めて血液循環を良くし筋の過緊張を緩めることや関節を動かして関節機能を維持するなどです.他の1つは,体全体の動きを高める効果です,その人の体が,本来持っている治癒力,適応力などと呼ばれる力をよりよく発揮できる状態にすることです.体の内側から改善の可能性を大きくしようということです.慢性関節リウマチは,未だ治療法が解決していません.患者さんの生活全体を通じて改善の可能性を高くすることが大切です.その点で本書はリウマチ治療の大きな力になります.

--------------------

文献抄録

ページ範囲:P.970 - P.971

編集後記

著者: 高橋正明

ページ範囲:P.974 - P.974

 寒暖の差が大きく,その切り替わりがはっきりしている年は,葉がみごとに色づくものですが,今年は気候が不安定だったせいか,山の木々はまだら模様に紅葉しているような気がします.昨年は干ばつやそれによる山火事で未曾有の災害を受けた国がありました.今年は中国で未曾有の水害があり,わが国でも水による被害は頻繁に起こりました.異常気象に結びついた「未曾有」という表現にはぞっとするものがあります.

 今回の特集「特理療法今と昔」はいかがだったでしょうか.新旧の手法が混然とした現状を少しでもすっきりできればとの企画の意図は,ご執筆いただいた先生方に十分に汲んでいただいて,まさに予想通り,いやそれ以上の出来映えになったと喜んでおります.ありがとうございました.逆にそのことで,物理療法の各手法の変遷は,効果をきちんと比較検討した積み重ねの進歩というよりも,むしろ工業技術の発展によるハードウェアの開発という,やはりと思われる結果だったことが明らかになってしまいました.もちろんハードウェアの開発を軽視しているわけではありません.そのおかげで物理療法がこれだけ一般化し,さらに民間療法的に普及することは想像に難くありません.正しく普及されれば決して悪いことではないと思います.しかしながら,これらを治療手段とするわれわれ理学療法士にとってはとても寂しい事実です.本特集でまとめられたレビューが今後の知識・技術の積み重ねに少しでも役に立てばと願う次第です.

基本情報

理学療法ジャーナル

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1359

印刷版ISSN 0915-0552

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

icon up
あなたは医療従事者ですか?