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書評
―川上俊文著―図解 腰痛学級(第3版)
著者: 菊地臣一1
所属機関: 1福島県立医科大学整形外科学
ページ範囲:P.944 - P.944
文献購入ページに移動 この本は今の時代が求めている本である.そう断言できる時代背景を考えてみる.まず,臨床現場へのEBM(Evidence-based Medicine)という概念の普及である.高齢化社会に伴う医療費の高騰とともに,医療費の支払い側や医療を受ける側から,医療の内容に対して厳しい目が注がれるようになってきている.腰痛の治療に対しても例外ではない.腰痛の治療や腰痛による職場の欠勤に伴うコストは,医療のみならず製造コストの面からも無視できないほどになってきているからである.
EBMの観点からみると,腰痛の保存療法には,科学的有効性が立証された手技はほとんどないと言われ,現在,再評価の動きが急ピッチで進められている.こうしたなかで,腰痛治療が成功する鍵は,患者さんの抱いている不安や恐怖を除去することと教育であるということが明らかにされつつある.
EBMの観点からみると,腰痛の保存療法には,科学的有効性が立証された手技はほとんどないと言われ,現在,再評価の動きが急ピッチで進められている.こうしたなかで,腰痛治療が成功する鍵は,患者さんの抱いている不安や恐怖を除去することと教育であるということが明らかにされつつある.
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