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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻12号

1998年12月発行

文献概要

あんてな

整形外科的徒手療法(OMT-Nordic System)―本邦における現状と展望

著者: 林寛1

所属機関: 1羽島市民病院理学療法科

ページ範囲:P.946 - P.947

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 Ⅰ.Nordic System(NS)の歴史

 徒手的治療法の歴史を紐解くと,紀元前のHippocratesの時代にまでさかのぼることになるが,本稿ではOMTとして確立されるまでのNSの発展についてのみ述べる.

 NSはその創始者であるKaltenbornが1940年代に脊柱の治療に難渋した事実から始まる.彼はそれまでの治療法では限界のあった症例に対して,マッサージとモビライゼーションを組み合わせることで効果を得た.更に1950年代初めにMennell,Cyriaxのもとで学び,1954年に初めての講習会を開催している.1960年代初頭にはStoddardにも学び,選択されたオステオパチー(骨症)に対する治療手技を導入してNSを発展させた.この間,Kaltenbornは関節の遊び,凹凸の原則など独自の理論と技術を発展させ,体系化していった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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