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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻12号

1998年12月発行

文献概要

Q & A

長座位体前屈のテスト方法について

著者: 中田昌敏1

所属機関: 1愛知医科大学運動療育センター

ページ範囲:P.948 - P.948

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 Q 体の柔軟性をみるためのテストに立位体前屈がありますが,近年,中高年者には,長座位体前屈のほうが安全で,一般的になりつつあるとのこと,長座位体前屈のテスト方法を教えて下さい.開脚位と閉脚位があるそうですが,どちらが一般的ですか,また評価基準はありますか?(K生/埼玉県)

 A 一般的な体力テストのなかで,体の柔軟性を評価する方法として,体前屈距離を用いることがあります.学校体育での文部省スポーツテストや壮年体力テストとして,立位体前屈距離による評価が行われてきました.腰部の柔軟性を評価すると言われていますが,大腿二頭筋の短縮による大腿後面のストレッチペインによる制限のほうが大きいと考えられます.立位体前屈の測定は高さ40cm程の台の上から体幹を前屈させ,台からの距離を測定します.台の上への乗り降りや,測定時の台からの転落などの危険性や測定時に膝屈曲が起こりやすいことから,中高年齢者の測定では,長座位での体幹前屈距離の測定を行うことが多くなっています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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