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編集後記 フリーアクセス
著者: 高橋正明
所属機関:
ページ範囲:P.974 - P.974
文献購入ページに移動今回の特集「特理療法今と昔」はいかがだったでしょうか.新旧の手法が混然とした現状を少しでもすっきりできればとの企画の意図は,ご執筆いただいた先生方に十分に汲んでいただいて,まさに予想通り,いやそれ以上の出来映えになったと喜んでおります.ありがとうございました.逆にそのことで,物理療法の各手法の変遷は,効果をきちんと比較検討した積み重ねの進歩というよりも,むしろ工業技術の発展によるハードウェアの開発という,やはりと思われる結果だったことが明らかになってしまいました.もちろんハードウェアの開発を軽視しているわけではありません.そのおかげで物理療法がこれだけ一般化し,さらに民間療法的に普及することは想像に難くありません.正しく普及されれば決して悪いことではないと思います.しかしながら,これらを治療手段とするわれわれ理学療法士にとってはとても寂しい事実です.本特集でまとめられたレビューが今後の知識・技術の積み重ねに少しでも役に立てばと願う次第です.
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