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特集 転倒と骨折
転倒による大腿骨頸部骨折の早期理学療法
著者: 萩原洋子1 山﨑裕司1 網本和1 増田敏光2 別府諸兄2 青木治人2
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部 2聖マリアンナ医科大学病院整形外科
ページ範囲:P.165 - P.169
文献購入ページに移動米国では年間に65歳以上の高齢者のうち3人に1人は転倒を経験しており,その1割以上が死亡または,移動が困難になるなどの重大な障害を被っている1).なかでも,転倒による大腿骨頸部骨折は,受傷後約7割の症例で,歩行能力を初めとするADL能力の低下を示すといわれ2),受傷後の早期理学療法の重要性は極めて高い.
本稿では,筆者らの成績をもとに早期理学療法の意義について述べた上で,早期理学療法の具体的な進め方について解説する.
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