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とびら
選択の自由
著者: 神戸治1
所属機関: 1信濃医療福祉センター
ページ範囲:P.225 - P.225
文献購入ページに移動 最近,地域の普通小学校に就学する肢体不自由児が多くなってきている.これは,家族や地域のなかで子どもを育てたい,育ってほしいという家族の願いや,肢体不自由児の学校生活における難しさや可能性が少しずつ教育サイドに理解されてきたためと思われる.しかし,願いがかなわず養護学校に家から通ったり,肢体不自由児施設に入所して養護学校に通学する子どもたちが,地域の小学校に就学する子どもたちより遥かに多いのが当県の現状である.
肢体不自由児の教育は,他の障害児教育からやや遅れをとり発展してきている.肢体不自由児療育のなかで,医療・福祉が施設においては教育より先行して行われてきており,教育は施設内での学級という形態で始まった.昭和31年頃より,施設から離れた肢体不自由児養護学校が開校されるようになり,昭和44年にようやく全県に設置されたという経緯がある.昭和44年はそれほど昔のことではないから,肢体不自由児教育確立までには,関係者の並々ならぬご苦労があったのではないかと推察できる.
肢体不自由児の教育は,他の障害児教育からやや遅れをとり発展してきている.肢体不自由児療育のなかで,医療・福祉が施設においては教育より先行して行われてきており,教育は施設内での学級という形態で始まった.昭和31年頃より,施設から離れた肢体不自由児養護学校が開校されるようになり,昭和44年にようやく全県に設置されたという経緯がある.昭和44年はそれほど昔のことではないから,肢体不自由児教育確立までには,関係者の並々ならぬご苦労があったのではないかと推察できる.
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