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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻4号

1998年04月発行

文献概要

書評

―松井宣夫・平澤泰介・伊藤達雄(編)―整形外科術前・術後のマネジメント

著者: 鳥巣岳彦1

所属機関: 1大分医科大学整形外科

ページ範囲:P.236 - P.236

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 この本には,整形外科領域の手術を行うに当たっての,術前・術後の患者管理の在り方が記載されている.我々の病院でも幾つかの疾患で術前処置や後療法マニュアルを作ってはいるが,これだけ多くの疾患の後療法を網羅した本は貴重である.しかも項目によっては,骨や筋腱の治癒過程に合わせて,週単位で運動負荷をこまやかに増加させる訓練法の記載もあり,日常診療で直ぐに役立つ,待望久しい本であるといえる.

 後療法といえば25年前の経験を思い出す.87歳の院長夫人が廊下で転倒して大腿骨頸部骨折を生じた.ほとんど内科系の20人近い医師が親族会議を開き,“高血圧の治療中でもあり,安らかに天寿を全うさせよう”との意見でまとまりかけた.その中に一人だけいた整形外科医が私の所に相談に見えて,“結果に対しては私が全て責任を持ちます.是非手術をして欲しい”と依頼された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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