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特集 動作分析
片麻痺患者の動作分析
著者: 芳澤昭仁1 金光末子1 稲田亨1 佐々木健史1 高橋浩史1 神田千絵1
所属機関: 1旭川リハビリテーション病院リハビリテーション課
ページ範囲:P.253 - P.263
文献購入ページに移動片麻痺患者では随意運動障害,姿勢反射障害,異常筋緊張,感覚障害,高次脳障害などの諸要因により,姿勢・動作が障害される.我々理学療法士の当面の目標は,患者の姿勢保持・動作能力の再獲得である.とりわけ歩行能力の獲得は最大の目標であり,その可否と実用性によっては車椅子生活に適応可能な環境の再検討が必要となる.そこでこれら姿勢保持・動作遂行に伴う現象を記録し,原因を分析・統合する,すなわち動作分析を行うことにより問題解決のための治療訓練を立案することが可能となる.臨床においては姿勢・動作の評価が動作分析の重要な目的の1つである1).
ところで,私に与えられた課題は機器に頼らず,運動療法に結びつくような動作分析の進め方である.実際多くの臨床場面では,大がかりな動作解析装置に頼れないのも現実であろう.そこで,以下に機器を用いないで行う動作分析の進め方について,私論を述べることにする.
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