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あんてな
スポーツ傷害の最近の動向
著者: 横江清司1
所属機関: 1(財)スポーツ医・科学研究所
ページ範囲:P.346 - P.346
文献購入ページに移動 Ⅰ.スノーボード外傷
最近スノーボード外傷が増加している.スキーに比べるとボードひとつで簡単に滑走が楽しめるため若者に人気が高い.しかし,スキーと異なり両足が1つの板に固定され,転倒時,足が固定されたままで板がはずれず,ストックを持たないで上体でバランスをとりながら滑走するため転倒しやすい.最近のスポーツ整形外科関係の学会でも報告が目立ち,本年の日本臨床スポーツ医学会の一般演題171のうち22題13%を占めた.
外傷発生頻度はスキーの約5倍程度で,上肢の外傷が多く,特に手関節部の骨折,肘関節の脱臼・捻挫が目立つ.また,椎体骨折,硬膜下血腫などの重篤な脳脊髄損傷の報告もある.これらの外傷を予防するために,ヘルメットの着用,手関節のプロテクターの装着,ゲレンデの整備,転倒の仕方の指導はもちろん,関係者に対する危険性の啓蒙が望まれる.
最近スノーボード外傷が増加している.スキーに比べるとボードひとつで簡単に滑走が楽しめるため若者に人気が高い.しかし,スキーと異なり両足が1つの板に固定され,転倒時,足が固定されたままで板がはずれず,ストックを持たないで上体でバランスをとりながら滑走するため転倒しやすい.最近のスポーツ整形外科関係の学会でも報告が目立ち,本年の日本臨床スポーツ医学会の一般演題171のうち22題13%を占めた.
外傷発生頻度はスキーの約5倍程度で,上肢の外傷が多く,特に手関節部の骨折,肘関節の脱臼・捻挫が目立つ.また,椎体骨折,硬膜下血腫などの重篤な脳脊髄損傷の報告もある.これらの外傷を予防するために,ヘルメットの着用,手関節のプロテクターの装着,ゲレンデの整備,転倒の仕方の指導はもちろん,関係者に対する危険性の啓蒙が望まれる.
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