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特集 身体障害者スポーツ
医療機関における身体障害者スポーツへのかかわり
著者: 松下裕之1 東利雄1 日野邦彦1 山本行文1 米満弘之1
所属機関: 1熊本機能病院総合リハビリテーション部
ページ範囲:P.399 - P.404
文献購入ページに移動1964年に開催された東京オリンピックは,我が国の身障者スポーツを発展させるのに大きな役割を果たした.障害者の療育にいち早くスポーツを取り入れた英国の故Ludwig Guttmann博士1)は,「スポーツは,健常者よりもむしろ重度の障害者にとって重要である.スポーツは,治療上非常に大きな価値をもっており,身体的,精神的,そして社会的リハビリテーションにも重要な役割を果たしている」と述べている.近年の障害者スポーツの発展をみると,障害者の療育におけるスポーツの効果の大きさが理解できる.
リハビリテーション(以下,リハ)におけるスポーツの領域としては,医療から教育,治療から競技にわたる幅広い分野が存在する.しかし,実際の指導場面のなかで,どの時期に,どのような方法で障害者の療育にスポーツを導入し,展開していくのかが問題となる.
本稿では,医療施設における治療訓練としての身障者スポーツのあり方を考えつつ,関連施設と連携して行っている生涯スポーツに対する取り組みを紹介し,加えて我々が日頃感じている問題点を提示することにしたい.
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