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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻6号

1998年06月発行

文献概要

新人理学療法士へのメッセージ

新人の皆さん,理学療法士というプロ意識をもって下さい

著者: 永井聡1

所属機関: 1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院

ページ範囲:P.464 - P.465

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 #理学療法士は職人である

 理学療法とは技術である.技術職である以上,我々の世界に入ったら修行するのである.板前や大工だったら,親方や棟梁から技を盗み,怒られながらせっせと技術を習得していくものだが,幸いにして(私は不幸にしてだと思うが……)我々理学療法士は,国家試験に合格してしまうと,一人前とみられ,それに甘んじることもできる.また,各県士会で新人教育プログラムなどというものができ,マニュアルに従い,それなりの理学療法士になっていくのが現状であろう.

 理学療法が技術として国から認められ,診療報酬として患者さんからお金をもらっている以上,患者に行ったことは治療でなくてはいけないと私は思う.何にも考えずに行っているROM訓練や筋力強化,付き添いの素人さんと同じようなトランスファーや介助の仕方を行っていて,患者さんからお金をもらえるのだろうか? 誰にでもできる仕事ならお金は取れない.それが技術ではないだろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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