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特集 臨床実習の課題と工夫 臨床実習指導の現場から―我々の工夫
卒後教育とつながる臨床実習をめざして
著者: 川村博文1 伊藤健一1 山本昌樹1 鶴見隆正2 辻下守弘2
所属機関: 1高知医科大学附属病院リハビリテーション部 2広島県立保健福祉短期大学理学療法学科
ページ範囲:P.504 - P.508
文献購入ページに移動昭和40(1965)年に理学療法士及び作業療法士法(法律137号)が制定され,昭和41(1966)年に第1回の理学療法士国家試験が実施されて,日本の医療現場に国家資格を有する理学療法士が誕生した.平成10(1998)年で理学療法士は33年間の歴史を刻んできたことになる.この間,学内教育の整備,臨床実習指導の変動などがあり,理学療法士の卒前教育はめざましい発展を遂げてきた.
一方,医学の急速な進歩につれて日本理学療法士協会では21世紀に向けて理学療法水準の向上を目的に卒後教育として生涯学習システムの必要性が論議され,平成6年度より生涯学習システムが士会もしくはブロック単位で開始された.このように卒前教育と卒後教育が発展するなかで,学内教育から卒後教育である生涯学習に橋渡しする臨床実習指導が果たす役割とその対策がより明確に具体化される必然性が生まれるに至り,日本理学療法士協会の検討や諸家の報告などがなされてきた1-7).
当部は昭和56(1981)年に創設され,昭和57(1982)年より現在まで17年間にわたり臨床実習指導を行ってきた,本稿では筆者らが経験した臨床実習の実態と臨床実習指導上の問題点,課題,工夫などについて,卒後教育との関係を含めて解説することにしたい.
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