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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル32巻7号

1998年07月発行

文献概要

特集 臨床実習の課題と工夫 臨床実習指導の現場から―我々の工夫

問題解決型学習法を取り入れた臨床実習の指導と評価

著者: 縄井清志1

所属機関: 1日本医科大学付属病院整形外科理学療法室

ページ範囲:P.511 - P.513

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1.はじめに

 実習指導者(以下SV)の役割は,教員と同じように,実習生が医療者としての人間性や,知識・技術が望ましい方向に変化することを意図して働きかけることから,SVは臨床で,より効果的な指導方法を心がげる必要がある.その指導方法は実習生の能力や学年によって異なるが,筆者は,最終学年の臨床実習ではJ. デューイ(1859~1952)の「問題解決型学習」を取り入れることが有効であると考えている.

 この指導方法は,学習者中心の学習指導であり,学習者の自主的な問題解決能力を高めることを目的としたものである.実習生に,ある程度の経験や,知識・技術がないと指導しにくいため,高学年向きの指導方法といえる.しかし,目の前にいる患者の問題を,自分で解決していくことで,考察力や自主性,自信の向上が期待できるのである.

 問題解決学習については,過去に宮本1)や清水2)の研究があるが,筆者は,この学習方法を実習指導に応用してているので,その指導例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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