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書評
―河本のぞみ・石川誠(著)―夢にかけた男たち―ある地域リハの軌跡
著者: 伊藤日出男1
所属機関: 1青森県立保健医療大学開設準備室
ページ範囲:P.520 - P.520
文献購入ページに移動 初めてこの本を手にする読者には,どこかのラグビーチームの物語かと思われるかも知れないが,本書は都市型の地域リハビリテーションを実践している高知市の医療法人近森会の人々を描いた12年間の記録である.著者は河本のぞみさんというOTの方と(マイムパフォーマーとしても国際的に活躍中),石川誠・近森リハビリテーション病院長との共著となっているが,実際は河本さんのルポルタージュである.
序章では,高校,大学とラガーマンだった石川氏が,脳外科医からリハビリテーション医を目指した動機や,急性期から在宅まで本来のリハビリテーション医療を追求する近森病院の歴史を紹介している.第1章では,冒頭からリハビリテーションを標榜する病院の外来部門に対する手厳しい批判が現れる.退院した脳卒中患者に対する長期にわたる外来訓練に対して,よく聞く地域の受け皿がないからという言い訳は通用しないことが,本書を読むと良く分かる.
序章では,高校,大学とラガーマンだった石川氏が,脳外科医からリハビリテーション医を目指した動機や,急性期から在宅まで本来のリハビリテーション医療を追求する近森病院の歴史を紹介している.第1章では,冒頭からリハビリテーションを標榜する病院の外来部門に対する手厳しい批判が現れる.退院した脳卒中患者に対する長期にわたる外来訓練に対して,よく聞く地域の受け皿がないからという言い訳は通用しないことが,本書を読むと良く分かる.
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