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特集 小児理学療法の動向
肢体不自由児通園施設における小児理学療法の現状と課題
著者: 山川友康1 坂本達也2
所属機関: 1姫路市保健所健康課 2姫路市総合福祉通園センター
ページ範囲:P.716 - P.721
文献購入ページに移動昭和44年に単独の肢体不自由児通園施設(以下,通園施設)が制度化されてから,今年で30年目を迎えている.ノーマライゼーションおよびリハビリテーションの理念が根づいていない当時の社会のなかで,収容施設が主流であった療育環境に加えて,通園施設の登場には大きな期待がかけられた.と同時に,当時の医療・療育機関への影響も大きなものがあったと推測される.
30年が経過して,初期の通園施設が置かれていた状況から比較すると,社会的・経済的状況を始めとして医療および福祉の環境は大きな変化をきたしている.障害児(者)および家族の権利意識の変化や,ノーマライゼーション理念の一般市民への普及,価値観の多様化と共に,通園施設に今求められている役割には,当初に期待された役割とは異なる内容のものが付加されていると考えられる.現在の通園施設が置かれている状況を見据えながら,そのなかでの療育サービス提供者としての理学療法士の役割を考えてみたい.
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