icon fsr

文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル33巻10号

1999年10月発行

文献概要

講座 発達障害・2

重い発達障害をもつ子どもの呼吸機能―呼吸運動の正常発達と発達変容

著者: 金子断行1

所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院理学療法室

ページ範囲:P.749 - P.754

文献購入ページに移動
はじめに

 肺は娩出直後の第一呼吸よりガス交換を開始する.胎生期の肺胞部分は羊水と肺胞液で満たされ,本来の機能である換気と拡散はまだ行っていない.それゆえ,出生直後の呼吸機能は形態学的・生理学的・運動学的・神経学的に未熟である.

 呼吸運動とそれに携わる諸器官は安定したガス交換を行うため,驚異的な発達・成長を遂げてゆく.

 本稿では,重い発達障害をもつ子どもの呼吸障害を治療するうえで知っておく必要がある,呼吸機能の正常発達と発達変容について解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?