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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル33巻10号

1999年10月発行

文献概要

プログレス

プッシュアップ

著者: 水上昌文1

所属機関: 1茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科

ページ範囲:P.768 - P.769

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 プッシュアップ(pushup)の一般的な和訳は,「腕立て伏せ」である.しかしリハビリテーション医学,特に脊髄損傷の分野では,座位にて上肢で座面を押し殿部を持ち上げる動作1)として,プッシュアップという用語が広く用いられている.また英文の教科書,論文などでは「腕立て伏せ」と区別するために,“sitting pushup”という表現を用いる2)こともある.この上肢で殿部を押し上げるプッシュアップ動作,およびその能力は,脊髄損傷のリハビリテーションの分野では非常に注目される動作能力である.それは下肢・体幹や一部上肢の機能にも障害を持つ脊髄損傷者が,車椅子を使用しない状況における唯一の移動手段であること,更に車椅子を用いたADLを行う上で必須な動作である車椅子とベッド,トイレ,浴槽,自動車などの種々の対象物との移乗動作のもととなる基本的な動作であるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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