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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル33巻11号

1999年11月発行

文献概要

講座 発達障害・3

骨・関節機能の発達障害―特に股関節を中心にして

著者: 遠藤直人1 速水正1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科

ページ範囲:P.820 - P.824

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はじめに

 骨,関節は筋肉,靱帯とともに運動機能を司っている1)

 骨は体を支持し,内臓を保護し,加えてカルシウムホメオスターシスを維持する役割を果たしている.関節は“相対する2つ以上の骨を連結”し,可動関節(synovial joint,可動性がある)と不動関節(synarthrosis,可動性がない)に分けられる.可動関節は滑膜関節ともいわれ,骨,関節軟骨,関節包,滑膜,靭帯などから構成され,運動機能を果たす上で重要な役割を果たしている.四肢の関節がこれに相当し,本論で主に取り上げる.

 これら骨・関節は出生後,成長発達とともに形態的,機能的に大きく変化する.その成長・発達過程において,種々の疾患,外傷が,形態的,機能的な障害をもたらす可能性がある.ここでは骨・関節の形成過程,更に疾患と運動機能に及ぼす障害について記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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