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文献詳細

雑誌文献

理学療法ジャーナル33巻12号

1999年12月発行

文献概要

特集 予後予測

頭部外傷の予後予測

著者: 矢野秀典1 網本和2

所属機関: 1横浜総合病院リハビリテーション科 2聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部

ページ範囲:P.884 - P.890

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 1.はじめに

 頭部外傷は,衝撃または外力による頭皮,頭蓋骨または脳に加わった外傷と定義される.したがって,後遺症をまったく残さないごく軽度の場合もあれば生命の危険におよぶものまで様々である.筆者らの経験でも,比較的若年で早期の意識障害が軽度であったにもかかわらず重度障害を残して他院転院となった症例がある一方,数々の重篤な病態を合併した重度頭部外傷例でもADL自立となり自宅退院した例もあり,その予後予測は極めて難しい場面も多い.また,その脳損傷の発生機序から,脳血管障害とは異なり,障害像および回復過程も千差万別である.本稿では,頭部外傷およびその予後を概説し,併せて自験例での予後を紹介し,考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1359

印刷版ISSN:0915-0552

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